アクティブ投信1位は「ひふみプラス」

 ここまでは、つみたてNISA対象の「インデックス投信」173本の話だが、つみたてNISAにはアクティブ型投信も選択肢として用意されている。

 アクティブ型は全19本だが、ダントツの1位はレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」だ。ひふみは、つみたてNISA対象の全192本(インデックス投信173本+アクティブ投信19本)の中でも純資産総額2位の超人気投信。ファンドマネジャーが選んだ日本の株式が85%、海外の株式が10%、組み入れられている。

 組み入れ1位はマイクロソフト。2位から10位は日本株で、インデックス投信とは異なる顔ぶれだ。

 ひふみのような、特定の金融機関に属さない運用会社の投信としては8位の「結い2101」(鎌倉投信)、12位の「コモンズ30ファンド」(コモンズ投信)。この2本にも運用担当者の顔が見える投信として資金が集まっている。セゾン投信も相変わらず強く、2位と3位に食い込んだ。以下、アクティブ投信全19本のランキングを紹介する。

【つみたてNISAのアクティブ投信19本・純資産総額トップ10】

[1位] ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)

純資産総額 4800.3億円
信託報酬 1.078%
直近1年リターン 24.24%

[2位] セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)

純資産総額 2731.9億円
信託報酬 0.59%
直近1年リターン 21.32%

[3位] セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)

純資産総額 1637.4億円
信託報酬 1.55%
直近1年リターン 41.45%

[4位] ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)

純資産総額 1536.6億円
信託報酬 1.078%
直近1年リターン 23.94%

[5位] 世界経済インデックスファンド(三井住友トラスト・アセット)

純資産総額 1041.7億円
信託報酬 0.55%
直近1年リターン 23.28%

[6位] ニッセイ日本株ファンド(ニッセイアセット)

純資産総額 1005.5億円
信託報酬 0.88%
直近1年リターン 26.55%

[7位] のむラップ・ファンド(積極型)(野村アセット)

純資産総額 540.1億円
信託報酬 1.518%
直近1年リターン 30.47%

[8位] 結い2101(鎌倉投信)

純資産総額 494.6億円
信託報酬 1.1%
直近1年リターン 10.90%

[9位] フィデリティ・米国優良株・ファンド(フィデリティ投信)

純資産総額 446.9億円
信託報酬 1.639%
直近1年リターン 44.53%

[10位] 年金積立 Jグロース(日興アセット)

純資産総額 438.4億円
信託報酬 0.902%
直近1年リターン 30.38%

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※金融庁の「つみたてNISA対象商品届出一覧」(2021年6月18日発表分)の中で、「指定インデックス投資信託」全173本、「指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)」全19本をそれぞれ純資産総額の大きい順にランキング。ランキングには2021年7月14日現在で取得可能なデータを使用。信託報酬は年率、税込みで、実質的な運用コストの合計を掲載。信託報酬または実質コストに幅がある場合、上限を掲載。運用会社名はスペースの関係で略している場合あり

(編集・文/綾小路麗香、伊藤 忍)

『AERA Money 2021秋号』から抜粋

AERA dot.より転載