中国でエネルギーを大量に消費する鉄鋼やセメントなどのセクターに対し、定期的に締め付けが行われることに投資家は慣れている。しかし、中国政府の野心的な気候目標を背景にした新たな電力制限は、一段と広範な打撃をもたらす恐れがある。特に懸念されることがある。中国政府によると、国内で最も輸出に積極的で活力に満ちた複数の省が、最もエネルギー消費量の多い省だということだ。中国の多くの省で、エネルギー集約型の企業向けを中心に電力供給の抑制策が導入され、不動産市場の減速や新型コロナウイルス感染再燃が既に重荷となっている経済にさらなる混乱を引き起こしている。アルミニウム精錬所から金の採掘業者まで、企業は一部の生産を停止したと証券当局への提出資料で明らかにしている。