「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

株式投資でこれから要注目5つのテーマは、これだ!Photo: Adobe Stock

注目すべきテーマは、これ!
テーマ3 脱炭素・グリーンエネルギー

 持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年の国連サミットで採択された国際的な目標のことです。SDGsでは、2030年までに世界が目指すべき目標を貧困、飢餓、衛生、教育などの17個に分けて掲げており、企業にとって無視できないものになっています。これまでは「SDGsは儲からない」と言われてきました。素晴らしい理念・概念だけでは、物事は前に進まないのが現実です。

 しかし、いよいよ金融業界も本気でSDGsに取り組み始めています。短期的な利益だけを追い求めるのではなく、世の中を持続可能(サスティナビリティ)にしていく観点を持つ企業の存在がノーマルになりつつあります。

 中国も「グリーンな中国」を打ち出し、習近平国家主席は2030年までに2005年と比べてCO2排出量を65%以上削減すると目標の引き上げを明らかにしました。

 バイデン氏は大統領就任初日に、トランプ前政権が離脱した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に復帰する大統領令に署名し、「クリーンエネルギーの未来を見据えることで、米国は世界をリードする」と強調しています。

 日本では菅首相が2021年1月18日、施政方針演説で「2050年カーボンニュートラル」実現に向け、過去に例のない2兆円の基金を創設し、過去最高水準となる最大10%の税額控除を行うと改めて表明しています。

 環境への対応は、経済成長の制約やコストではなく、成長の機会と捉える時代に突入したのです。