PBR(株価純資産倍率)は、
株価と純資産の関係から割安さを測る指標

 株価の割安さを測るもう1つの指標が、PBR(株価純資産倍率)です。

 その会社が持っている「純資産」から見て、今の株価が割安かどうか判断する指標で、次の式で求めます。

 PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産(BPS)

 純資産とは、会社の総資産から総負債を引いた金額のことであり、自己資本(株主資本)とも言います。株主が最初に出資したお金に、会社がこれまでに稼いだ利益を蓄積した利益剰余金を加えた金額です。これは、もし会社を解散した場合には株主に戻ってくる資産(金額)なので「解散価値」とも呼ばれます。

 1株当たり純資産(BPS)は、この純資産を発行済株式総数で割ったものです。

 PBRが小さいほど、その株は割安であることを示し、PBR1倍を上回れば割高、1倍を下回れば割安とされています。

株価が割安かどうかを判断するPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)とは馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。