「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ)

ラテマネーPhoto: Adobe Stock

贅沢していないのに、なぜかお金がない?

「特に大きな買い物もしていないのに、お金が貯まらない」とお悩みの方はいませんか? 毎月何にどのくらいお金を使ったかがわからないという方は意外と多いものです。しかし、そんな状態ではお金はなかなか貯められません。

 たとえるなら、貯金箱にお金を入れても、どこからかいつの間にかお金が漏れていて気づかない状態なのですから、お金が貯まるわけがないですよね。

 もっとも、大きな買い物の支出は、把握している方も多いでしょう。むしろ注意したいのは「ラテマネー」。ラテマネーが多いほど、お金は貯まりにくくなってしまいます。そのうえ、普段あまり意識せずに使ってしまうため、使い道のわからない「使途不明金」になりがちなのです。

ラテマネー

 コストを意識せずに買い物をしている人は、「ラテマネー」が多くなりがちです。

 ラテマネーとは、カフェやコンビニでのコーヒー代のような、1回あたりの金額が少ない出費のことです。少額ゆえに見過ごされがちですが、チリも積もれば山。長いスパンで見ると結構な出費になっていることもしばしばです。

 これを防ぐには、ラテマネーを予算化すること。予算を組み、その中で使えば、支出も把握できますし、使いすぎも防ぐことができます。

 また、ラテマネーを減らすテクニックもいろいろあります。心当たりがある出費があれば、そこから改善しましょう。