経営者が面接で歓喜するのは
どんな候補者か
多くの経営者は夢を持っています。大きくまとめれば、「このビジネスを通じて社会をより良くしたい」といった夢を持っているのです。志といってもよいでしょう。
ですから、経営者は夢の実現に貢献してくれるスキルを持ち、かつ話しているうちに自分の夢に本気で共感し心に火が付いた人、あるいは会う前から同様の志を持っていてすでに火が付いている状態の人に出会うと内心、歓喜します。
そういった出会いがあれば、面接の最中に「ぜひ一緒にやろう」と言い出し、社内の採用プロセスをすっ飛ばして入社を決めようとすることも珍しくありません。
もっとも実際には後で冷静さを取り戻し、きちんと定められた採用プロセスを行うことがほとんどですが、それぐらい経営者は採用活動で良い人材と出会うとボルテージが上がるものです。
人材採用は経営者にとって夢を買うのと一緒です。特に、当社では経営幹部の人材紹介が中心なのでそう感じる機会が多くあります。経営者は、応募者を通じて夢を見ているのです。
「この人が入社したら、中期計画の進捗が加速するんじゃないか!?」
「この人なら、いま頻発している問題を解決してくれそうだ!」
現実的には思い描いた通りにはなかなかなりませんが、経営者はそうした思考のパターンを持っています。
スキル、夢への共感に加えて
必要な条件とは?
自社の課題に関してプロフェッショナルであり、卓越した能力や賢さを持っていて、自分の夢に貢献できる人。そして自分の夢に賛同してくれる人に経営者は引かれますが、ある程度経験を積んだ経営者であればそれだけで「絶対に採用したい」とは思わないでしょう。
経験の浅い人を除けば経営者は誰でもと言っていいぐらい、採用で痛い目に遭った経験があるからです。