コロナの感染拡大、経済活動自粛による困窮、他人とコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか？ 発達障害（ADHD）、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』（ダイヤモンド社）が発売されました。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。
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「無理だから仕方がない」とやらずに放棄したことは、
自分の中にしこりを残しやすい
自分には「できない」し、本当は「やりたくもない」ことを、周りの人がやっているからといって、無理をしてがんばる必要はありません、と何度も言ってきました。
でも、本当は「やりたい」のに、それを「できないこと」にして諦めるのも、逆にストレスの原因になってしまいます。
そもそも「自分にできないことを理解する」のと、「これは無理だと決めつける」のは、全く別の問題です。
「やってみたけど、やっぱりできなかったこと」であれば、キッパリ諦めて放棄することもできますが、「きっと無理だから仕方がない」と、やらずに放棄したことは、自分の中にしこりを残しやすいものです。ここでまた突然の例え話です。
