それでもなお走り続ける理由とは

 これからの時代は、ビジネスパーソンも、「終わり」に向かってどう働くかについて、より身近なテーマとして語られていくのではないかと思う。

 日本そして世界の先進国も、プラス成長の時代からマイナス成長の時代に突入したとも言われている。そのようなある意味「下り坂」の中で、僕たちがそれでもなお走り続ける理由は何か。限界も老いも避けることができない、誰しもが平等に死を迎える人生において、何のために人は生きているのだろうか。

  答えは皆さんの中にあると思う。ご自分の仕事や経験と照らし合わせて、それぞれの人生を考えるきっかけとなってくれれば幸せである。

 書籍『走りながら考える』では、「限界」とか「死」といったテーマについても、感じたこと、考えたことを、包み隠さず書かせていただいた。Twitter等で日々つぶやいていることの、なぜそのような考えに至ったのかという部分、背景となるエピソードも書籍にはあるので、ご興味があれば手にとっていただければ嬉しい。

 次回は、僕の中でもっとも越えるのが大変だった「心のハードル」についてお話ししたいと思う。

(次回は11月29日更新予定です。)


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走りながら考える
人生のハードルを越える64の方法

Twitterのフォロワー数は13万超え(2012/11/22現在)、 「走る論客」為末大が語る、厳しい時代を生き抜くための自己鍛錬の方法や考え方とは。

人生で大事なことを、走りながら考えた『走りながら考える』為末大著
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25年の選手生活を振り返りながら、自分は何を考え、何を思い、何と戦いながら、仕事、人生、そして自身の前に立ちはだかる高いハードルをいかにして乗り越えたか、赤裸々に語る―。為末大、初めてのビジネスパーソン向け自己啓発書。ビジネスパーソンに限らず、受験、部活、就活等で悩みを抱えていたり、失敗や挫折経験をした人、人間関係に疲れている人にも、救いとなり、次の一歩を踏み出すきっかけとなるヒントが見つかる一冊。

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