シャッターをカーテンに替えるタイミング
では、シャッターからカーテンに切り替えていいのは、いつでしょうか?
そのタイミングを計るには、シャッターの重さを数字であらわしてみるとわかりやすくなります。
いちばん重いシャッターを10点とすれば、今下ろしているシャッターの重さは何点ですか?
重さをイメージするのが難しい方は、厚さなど他の感覚で感じてみるとよいでしょう。
10~6点なら → シャッター
5点以下なら → カーテンに替えていいタイミング
数値が小さいときは、相手との距離を縮めてもいいと思えている証拠です。
また、カーテンに替えるタイミングの数値は、5点以下ではなく3点以下、あるいは7点以下など、自分なりの基準でかまいません。
さらに、数値によってカーテンにバリエーションをもたせてみましょう。
5~4点なら → 遮光カーテンに替える
3~1点なら → レースのカーテンに替える
傷つきやすい人は、傷つくことへの恐れが強いあまり、他人のことを「自分を傷つける人か、そうでない人か」でとらえがちです。
人間関係とは本来、互いの心の陣地に近づいたり離れたりをしなやかに繰り返すものですが、傷つきやすい人は「近づいて大丈夫か、絶対近寄るべきではないか」と思うところがあります。
傷つきたくないなあ、と漠然と思うだけでは、シャッターを閉めるべき相手なのか、そうでないのかを判断するのは難しいものです。
自分の心の陣地を守りつつ、しなやかに人間関係を調整するには、相手とどの程度近づきたいか、あるいはどのくらい距離をとりたいかを数値化しましょう。
「今、私がこの人に対して下ろしているシャッターは7くらい」と数字で言えると、この人とは距離をとりたいと思っているとわかります。
「先週は7だったけど、今日は3かな」と感じたら、今日は相手に対して、軽やかな気持ちで接してもいいと感じている、というように、自分の気持ちに合わせた行動をとれるようになります。
必要なのは、自分の心を守りつつ、少しずつ心を交わしていくことです。
はじめはシャッターを下ろし、心の傷を癒やす時間と場を確保します。
じきに心の中の安心度が上がっていきます。