第1位は「時間がない」
そして、もっともダメな口グセが、「時間がない」です。
これは、先ほどの第2位とも関連するのですが、「やりたいこと」を「やりたいまま」にしておくための言い訳が「時間がない」です。
お金がないのが理由になるのなら、まだマシです(50万円あればできる、などの目標ができますし)。ただ、「時間がない」は、多くの場合、めんどくさがっているだけのことがほとんどです。
新しいことをやるのも、新しい場所に行くのも、心理的なハードルが生じます。それは、未知なことは億劫になるからです。
時間は自分で作るしかない
未知なことがおとずれたときに「ワクワクしない」という人生は、生きていて何の楽しみも持たないのと同じです。
すでに知っているものに囲まれて、新しい学びもないままの安全圏に閉じこもっているようなものです。まあ、どちらかというと、僕もそれに流されるタイプではあるのですが、でも、できるだけ新しい経験ができるほうを選ぶようにはしています。
「時間がない」と言い訳したくなるときに、ふと我に返るようにしてみてください。
「あれ、これって時間がないのではなく、めんどくさがっているだけじゃないのか?」と自問自答してみるのです。
そして、カレンダーやスケジュール帳に、ワクワクすることから先に埋めるようにしてみます。旅行で行きたい場所があるなら、何ヵ月も先になっても予定として入れてしまうのです。
すると、辻褄を合わせるように、他の日で仕事はカバーできるようになります。前もって、上司や同僚に「この日は無理だから」と宣言することもできます。
そうやって自分の時間をコントロールすることこそ、自分の人生を生きるということです。周りに迷惑をかけることに怯えて、自分の「やりたいこと」を先延ばししているあいだに、人生は終わってしまいますから。
「もっと自由に生きればよかった……」と後悔の言葉が出てこないためにも、「時間がない」という口グセから止めるようにしてみましょう。きっと、今までは見えなかった「余った時間」が見えるようになると思います。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。