コロナ禍の今年6~8月にかけて、世界一周の海外旅行をした人がいる。旅行系YouTuber・おのださんだ。彼は計10カ国を周り、その様子を動画にアップしてきたという。コロナ禍の海外旅行はどんなものだったのか、海外でどんなことを感じたのか。おのださんに話を聞いた。(フリーライター 有井太郎)
感染拡大の時期に
世界一周を決断した理由
早く海外旅行に行きたい。心の底からそう思っている人はたくさんいるだろう。コロナ禍に入り、海の向こうは果てしなく遠い存在になってしまった。
そんな状況下で、海外旅行の雰囲気を味わえると人気のYouTubeチャンネルがある。旅行系YouTuberおのださん(おのだ/Onoda)のチャンネルだ。
これまで、おのださんは、航空各社のファーストクラスの比較やマイル・クレジットカードのお得な使い方など、旅行に役立つ情報を発信してきた。そして2021年6月中旬に日本を出国。8月中旬まで、約2カ月をかけて海外を旅した。
その詳細を説明すると、出国後はハワイを経由してアメリカ本土へ。ロサンゼルスの空港でワクチンを接種したのち、アメリカを回って、スペイン、イタリア、フランス、ドバイ(アラブ首長国連邦=UAE)、ウクライナ、ジョージア、トルコ、エジプト、モルディブ、グアム、ハワイと巡り、日本に帰国した。まさに世界一周の移動で、その様子は細かくアップされている。
今年6〜8月といえば、日本ではコロナの感染が拡大していた頃。この状況下の海外旅行となれば、批判的な意見もあるだろう。なぜそのタイミングで、企画を立ち上げたのか。
「こんな時期に海外へ行くのはどうなのかという声は多かったですし、今でもご意見をいただいています。医療従事者をはじめ、さまざまな方が苦労されている中で行ってよいのかと。そういった意見には一切、否定はいたしません。一方で海外の旅行系YouTuberを見ると、ワクチンを接種した上で海外旅行に出て、その様子を伝える方も増えていました。それらの動画を見る中で、僕も行こうと決断しました」