トヨタの投資姿勢は
「小刻みに、慎重に」
トヨタは今年9月に電動車用電池の生産・開発に2030年までで1兆5000億円を投資すると発表した。そして、その内の約3800億円を米国での車載用電池工場建設に投入する決断をした。EVで出遅れていたトヨタだったが、やっとEVシフトに本気になったと世間は思った。
すでに、米テスラはネバダ州や上海で巨大電池工場ギガファクトリーを数千億円を投じて造り稼働させている。独フォルクスワーゲンや米GMなども欧米で複数のギガファクトリー計画を数千億円単位の投資で進めている。巻き返しとばかりに、トヨタもついに大型投資で巨大電池工場を一気呵成(いっきかせい)に造る、と思ったのだが…その投資姿勢はあくまで慎重なものだった。