アウトドア用品大手の米パタゴニアはフェイスブックへの広告出稿を全面的に停止した昨年6月の決定について、他の企業にも同調するよう呼び掛けている。フェイスブックに向けられる視線は内部文書の公開を受け厳しさが増している。パタゴニアのライアン・ゲラート最高経営責任者(CEO)は発表文でフェイスブックに対し、「利益よりも人と地球を優先させる」よう求めた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の一連の調査報道「フェイスブック・ファイル」の柱となった膨大な内部資料では、フェイズブックのサービスが10代の少女たちの自己イメージに悪影響を与えるほか、偽情報の拡散に使われ犯罪行為の温床になっていることなどが示された。フェイスブックでは、内部資料の一部は文脈を無視して解釈されているなどと主張している。