2日投開票された米選挙の結果について込み入った分析が次々に出てくるだろうが、最も重要な結論は一番シンプルなものかもしれない。総合すると、今回の選挙結果は、有権者の本能に訴える「教育と治安」という二つの重要な問題について、民主党が支持を得られず苦戦を強いられたことを示している。注目されていたバージニア州とニュージャージー州の知事選の結果にとどまらず、ミネアポリス、バファロー、シアトル、ニューヨークの各市という全く異なる場所で行われた地方選の結果にも、この教訓が鮮明に浮かび上がる。政策論争より文化戦争が往々にして有権者を駆り立てる今の時代において、こうした問題が新たな争点になっている。共和党はこの潮流に便乗する一方、民主党左派には痛みが広がっている。
米民主党の苦戦、有権者の重要問題つかめず
バージニアやニュージャージーの州知事選では教育や治安が焦点になっていた
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