米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部らは、インフレ率の急激な上昇は一時的なものだったことがいずれ判明するとの見方を維持しているが、多くの投資家はそうは考えていない。だが今のところは、どちらの予想もそれほど重要ではない。連邦公開市場委員会(FOMC)は3日、政策金利をゼロ近辺に据え置くと発表する一方、11月から米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ減額(テーパリング)を始め、数カ月にわたり減額を続ける見通しも示した。テーパリングの発表は広く予想されていたが、FRBがインフレに関してハト派的な見方を維持するとは、あまり予想されていなかった。9月のFOMC後の声明には、インフレ上昇は主に「一時的な要因」を反映しているとあったが、3日の声明はこれを少しだけ修正し、「一時的と見込まれる要因」を反映しているとした。また、説明のために次の新たな一文を追加した。「パンデミック(新型コロナウイルスの世界的大流行)に関連した需給の不均衡や経済活動の再開が、一部セクターにおける大幅な物価上昇をもたらしている」
FRBインフレ予想の真偽、議論は棚上げ可
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