ハイクラス人材には複数のオファーが
秘訣はウィーク・タイズ
ハイクラス人材の転職支援事業を展開している当社では、突き抜けて優秀なビジネスパーソンの人材紹介をお手伝いする機会がたくさんあります。
そうした人たちの転職活動を見ていると、選択肢を複数持っている事実に気付かされます。要するに優秀なビジネスパーソンが転職活動を行うと内定が1社だけにとどまるケースは少なく、大半の方が2社、3社と複数のオファーを得て、その中から自分にとって最も良いと思われる会社を選択しているのです。
若手の転職とは異なり、ハイクラス人材の転職は募集されているポジションの数自体が限られているので、オファーがたくさん舞い込むのは素晴らしいことです。
しかも、われわれのような人材紹介会社経由だけではなく、知り合いから声をかけられる人がとても多い。やはり優秀なビジネスパーソンは放っておかれることがなく、豊かな人的ネットワークを持っているのだと感心します。
人間同士の関係性を表す言葉に「ウィーク・タイズ(弱い紐帯=ちゅうたい)」があります。米国の社会学者のマーク・グラノヴェターが1970年代に唱えた概念で、日本では東京大学の玄田有史教授の紹介などでよく知られるようになりました。