「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすいマイルドな投資法です。連載の特別編としてお送りしている書下ろし記事第2弾。これから株式市場はどうなっていくのか? どんな有望銘柄があるのか? 最新の黒字転換2倍株候補銘柄を紹介します。好評のバックナンバーこちらからどうぞ。

人材と飲食業界で今後注目の黒字転換2倍株銘柄とは?Photo: Adobe Stock

割安の日本株には、投資妙味がある

 衆議院選挙で自民党が絶対安定多数を獲得したことは、株式市場では好感材料です。しかし決算ラッシュの日本株は上値が重い展開が続いています。

 とはいえ、足元の業績を見てみると明るいデータも確認できます。

 11月5日までに日本経済新聞が決算と今期予想を発表した企業784社を集計した結果、2022年3月期の純利益は、前期比45%増える見通しと強い数字が浮かび上がってきました。

 年末にかけて3つの懸念イベントは、「1.衆議院選挙」「2.FOMC」「3.決算」ですが、すでに2つは通過しています。

 11月2日に開催されたFOMCでは11月にテーパリングの開始を決めたものの、「利上げ」に関してはインフレは「一時的」であるとし、早期の利上げは必要ないという考えをしめしたことで、無難に乗り越えました。

 衆議院選挙も自民党絶対安定多数で通過、そして最後の「決算」を通過すれば、この先は「年末相場」に向かうわけです。懸念材料であったイベント3つの最後の決算通過すれば、出尽くし感となり、割安の日本株には投資妙味があり再度注目される時期に入ってきます。

 今回も赤字から黒字に浮上してきた力強さと忍耐強さのある企業をご紹介します。業績が復活する見通しのある企業を安い株価で買うチャンスの時期だと言えるでしょう。書下ろしの本連載では何回かに分けて、最新のクロテン銘柄をご紹介していきます。

 特に、これからの時代に評価が高まる「エンゲージメント(仕事に取り組む心理状態を表す指標)」を分野を手掛ける企業のカオナビと、飲食業界の出遅れ銘柄企業のコロワイドをご紹介します。