コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度のアパレル編だ。
しまむらが、ユニクロ以上に
「勝ち組」といえるワケ
アパレルの主要7社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯ユニクロ(ファーストリテイリング)の既存店+Eコマース売上高
7月度:前年同月比100.1%(0.1%増)
8月度:同61.1%(38.9%減)
9月度:同80.9%(19.1%減)
◯しまむらの既存店売上高
7月度:前年同月比103.9%(3.9%増)
8月度:同94.3%(5.7%減)
9月度:同107.0%(7.0%増)
◯ワールドの国内小売事業売上高
7月度:前年同月比87.8%(12.2%減)
8月度:同72.4%(27.6%減)
9月度:同76.6%(23.4%減)
◯洋服の青山(青山商事)のビジネスウェア事業_既存店売上高
7月度:前年同月比106.3%(6.3%増)
8月度:同96.1%(3.9%減)
9月度:同99.9%(0.1%減)
7〜9月の実績においてユニクロ以上に高い数字をたたき出したしまむら。過去2年間分の月次業績の推移を振り返ると、ここで見えているデータ以上にしまむらの「勝ち組企業」ぶりが浮かび上がってくる。