大和ハウスPhoto:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度の住宅メーカー編だ。

大和ハウスは絶好調
住友林業は苦戦

住宅の主要4社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯大和ハウス(大和ハウス工業)の受注金額(合計)
 7月度:前年同月比107%(7%増)
 8月度:同114%(14%増)
 9月度:同120%(20%増)

◯住友林業の受注金額(合計)
 7月度:前年同月比98%(2%減)
 8月度:同91%(9%減)
 9月度:同92%(8%減)

◯セキスイハイム(積水化学工業)の住宅受注(棟数ベース)
 7月度:前年同月比104%(4%増)
 8月度:同105%(5%増)
 9月度:同97%(3%減)

◯ミサワホームの受注金額(合計)
 7月度:前年同月比129%(29%増)
 8月度:同92%(8%減)
 9月度:同104%(4%増)

 9月度の実績を見ると、大和ハウスの受注金額が前年同月比120%(20%増)と前年度の実績を大きく超える一方で、住友林業の受注金額は同92%(8%減)と前年実績に届かず苦戦している。同じ住宅メーカーでも差が出る結果となった。次のページで、両社の詳細データを確認してみよう。