コロナ禍で厳しい経営が続く百貨店業界だが、「巣ごもり需要」の高まりで、正月に向けたおせち商戦が熱を帯びている。なかでも目を引くのが「高額おせち」の充実で、松屋は40万円の洋風おせちを投入。業界一のおせちの品ぞろえを誇る高島屋も高額商品のラインアップを強化。10万円以上のおせち、約30種類を用意しておせち商戦を迎える。
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「昨年は、おせち商戦が始まった瞬間からすごい勢いで注文が入りました。最終的な売り上げの伸びは前年比約140%。歴代おせち商戦のレコードでございました。本年も非常にいいペースできております」
松屋でおせち料理を担当する前川悠課長は顔をほころばせる。