築地で聞いた、年末買い出しで密を避けてお買い得品を買うコツ築地で聞いた、今年の年末買い出しのポイントとは? Photo by Ikki Nagasaki

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、忘年会も自粛ムードとなった今年。年末年始は、自宅で過ごし、「その時くらいは、せめて豪華なものを」と考えている人も多いのではないでしょうか。その際に必須なのが買い出しです。
年末の買い出しといえば築地市場が有名ですが、今年は特に密になるのを避け、スムーズに買い物を済ませたいところ。またコロナ禍ならではのオススメな水産品があるとのこと。東京海洋大学で非常勤講師を務めるおさかなコーディネータのながさき一生さんが、コロナ禍の年末買い出しのコツについてレポートします。

コロナ禍の年末、
築地はどうなっているのか

 年末といえば、カニ、数の子、かまぼこなど、さまざまな水産品を口にする方は多いと思いますが、水産業界にとって年末は1年で最も書き入れ時となります。かつて、私は築地市場の卸会社に勤めていましたが、扱う商材によっては、年末の1週間は、普段の1カ月分の売り上げが1日で上がるほどなのです。

 しかし11月下旬、築地場外市場に伺うと、コロナ第三波の到来が予見されていたこともあり、「年末の需要が読めず、仕入れは控えめにしている。豊洲移転の時よりも大変かも」というが声が聞かれました。ただ、忘年会などの外食需要が低迷する一方で、「おうちで年末年始」のムードが高まる中、小売りやおせちなどの持ち帰り需要は、むしろ好調な様子がうかがえます。