日本企業における従業員エンゲージメントは、世界最低レベル

 質問者は自社のエンゲージメントの低下について危惧していますが、実はこれは多くの日本企業に共通する課題です。

 これまで全世界で数多くのエンゲージメント調査が実施されてきましたが、その結果の多くで日本企業は世界の最下位に位置しています。一方で、米国企業は多くの調査結果において、世界の上位にいます。

 短期志向で利益を上げるためには数千人単位のリストラも辞さない米国企業よりも、長期志向で終身雇用を掲げる日本企業へのエンゲージメントの方が著しく低いというのはいささか理解に苦しいかもしれませんが、これが様々な調査によって裏付けられた実態です。

 日本人は多少の不満があっても辛抱強く一つの会社にしがみつく一方で、米国人は会社に不満があったり自分に適性がないと判断したりした際の新天地への切り替えが早いから、といった説明もできるかもしれません。

 ただ、その結果として日本企業に長く勤める従業員のエンゲージメントが低かったら、業務の生産性を上げたり、リスクを取ってまでイノベーションを興そうとしたりといった、あえて難題に挑む気概は生まれないでしょう。