「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすいマイルドな投資法です。連載の特別編としてお送りしている書下ろしの第4回。これから株式市場はどうなっていくのか? どんな有望銘柄があるのか? 最新の黒字転換2倍株候補銘柄を紹介します。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

黒字転換で「ストップ高」した企業は、ウォッチ銘柄として事業内容を確認するPhoto: Adobe Stock

新興市場の黒字転換銘柄のストップ高が目立つ

 直近、ストップ高となった企業で黒字浮上、または黒字転換見通しの企業を確認してみましょう。黒字転換が株価の値動きにどれほどまでに、影響があるかを如実に理解できるでしょう。

 リアルワールド<3691>は事業転換によって、6年ぶりの純利益の黒字転換を発表し、11月15日以降連続ストップ高となっています。

 本連載でもご紹介していたSNSマーケティングのホットリンク<3680>は決算発表で上方修正も加わり、ストップ高です。

 夢展望<3185>は22年3月期の通期で黒字浮上する見通し、婦人フォーマル最大手の東京ソワール<8040>は通期の純利益の見通しが黒字浮上見通しでそれぞれストップ高。

 名証の情報セキュリティのコンサルが主体のバルクホールディングス<2467>は22年3月期の通期の見通しが黒字転換の見通し。

 アクセスHD<7042>や、女性下着や化粧品の訪問販売の<9885>シャルレも一時、ストップ高となっています。

 ストップ高は、一時的な単なる1回だけの「山」に過ぎない場合もありますが、「出来高」ができたことで、その後も継続的に資金流入が見られ、株価が継続的に上昇する局面を数多く目にします。

 黒字転換で「ストップ高」した企業は長期的にウォッチ銘柄に入れておき、事業内容を吟味する意味があります。

 銘柄選びはIT企業だけでなく、少し地味だと感じる業界でも黒字転換の手法は通用することが分かります。それだけ、「黒字転換」が株式市場におけるパワーワードだということです。

 今回も赤字から黒字に浮上してきた力強さと忍耐強さのある企業をご紹介します。業績が復活する見通しのある企業を安い株価で買うチャンスの時期だと言えるでしょう。

 <6440>JUKIと<2378>ルネサンスの2社です。本連載では何回に分けて、最新のクロテン銘柄をご紹介していきます。