GEが分離した家電部門、中国資本下で躍進Photo:Barcroft Media/gettyimages

【ルイビル(米ケンタッキー州)】米コングロマリット(複合企業)ゼネラル・エレクトリック(GE)が2016年に家電部門「GEアプライアンス」を中国メーカーに売却することで合意した際、同部門やその従業員、GEの家電を所有する数千万の米国の家庭にとって、未来は不透明だった。

 それから約6年がたち、GEアプライアンスは成長を続け、2017年以降は毎年、米市場シェアを伸ばしている。中国・青島に本社を置く海爾集団(ハイアールグループ)に買収されて以来、技術や新製品に約15億ドル(約1700億円)を投資し、米国の従業員を3000人増やして1万5000人にした。10月には、ルイビルにある洗濯機や乾燥機、食器洗い機、冷蔵庫を製造する主要施設「アプライアンスパーク」に4億5000万ドルを追加投資し、1000人を増員することを発表した。