現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する
脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。
家の「カビを退治」する
カビの正体を知っていますか? 浴室で発生する黒カビ、パンや果物に生える青カビなど、私たちは目に見える状態に成長してはじめてカビの存在に気づきますが、見えていなくても空気中にカビの胞子が漂っている可能性があるのです。黒カビが目立つ浴室では、おびただしい数のカビの胞子が漂っていると思って間違いありません。
カビの胞子は目に見えないほど微小なので、鼻の穴から入り込み、鼻毛の間をすり抜けて脳にまで入り込む可能性が非常に高いです。カビには人体に無害なものと有害なものがありますが、浴室や湿気のこもった壁、車の中などに生える黒カビは有害だとわかっています。脳に入り込んで脳が毒だと認識すれば、アルツハイマー病の引き金となるアミロイドβが増えてしまいますし、喘息やアレルギー、がんなどの病気と関連することもわかっています。
本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。