11月の米雇用統計で失業率がさらに低下したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)は12月14~15日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリング(資産買い入れの段階的縮小)の加速について議論することになりそうだ。そうなれば、インフレ抑制に向けた来年上期の利上げ開始が視野に入ってくる。FRBは前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で月額1200億ドル(約14兆円)の資産購入プログラムについて、テーパリングに着手することを決めた。11月と12月は購入額を150億ドルずつ縮小し、そのペースで行くと、債券買い入れは来年6月に終了する。FRBは資産購入が終わってから事実上のゼロ金利政策を解除したい意向だ。