多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。
・仕事を振られたときには、即座に必要事項を確認すべし
・必要事項とは「ゴール」と「ルール(制約条件)」
・「ゴール」は、その仕事で達成すべき目的
・「ルール」は、使っていいリソース(ヒト・モノ・カネ・時間・情報)
マモル:サラタメさん、「内容もよくわかってないのに、仕事を引き受けちゃうクセ」を直したいです……。
サラタメ:それはけっこう“サラリーマンあるある”ですよね。「わかりました!」と勢いよく引き受けたものの、いざ着手してみると、どうしたらいいかわからないパターン。
マモル:まさにそれです! 上司から仕事を振られた瞬間は、けっこうわかった気になってるんですけどね……。
サラタメ:この改善策は、仕事を振られた瞬間に「ゴール」と「ルール」を確認する。これさえ覚えておけばOKです!
確認すべきは
「ゴール」と「ルール」だけ
上司に「ちょっとさ、A社向けの提案資料つくっといてよ。よろしく!」と指示された瞬間に必要事項を確認しておかないと、次のようなことになりかねません。
・この提案資料はA社の誰が見るんだ? 担当者? 決裁権のあるお偉いさん?
・そもそもこの資料って、最終的に誰をどう行動させれば正解? とにかく受注すればOK?
・いや、でも受注するにしても、どこまで値下げしていいの?
・あー! なにもわからん! 上司にもう一回聞いてみよう!
・え! 上司は3日間出張だって!? オワタ……。
こんな事態にならないために、確認すべきは「ゴール」と「ルール」の2つ。
サラタメ:仕事をまる投げしてくるような上司でも、さすがに「ゴール」くらいは教えてくれると思うので、特に注意が必要なのは「ルール」のほうです。
ゴールの確認
「ゴール」とは、振られた仕事で目指すべき目的のこと。
先の事例では「資料を誰に見せ、誰がどう行動を起こすと成功なのか」がゴールです。
このゴールが「現場担当者に新商品の案内さえできればOK」なのか、「決裁権のあるお偉いさんに購入の決定をしてもらう」なのかでは、つくる資料の内容が大きく変わってきます。
確認方法
「この資料ですが、A社現場担当者さんに、新商品の詳細を理解してもらうためのもの、という認識で合っていますか?」
ルールの確認
「ルール」は、「制約条件」といったほうがわかりやすいかもしれません。
どんな仕事にも、必ず制約条件があります。ヒト・モノ・カネ・時間・情報などのリソース(資源)を、いくらでも自由に使っていい仕事はないからです。
これらのリソースをどれだけ使えるかで、仕事の難易度が決まりますので、必ず確認すべきポイントです。
使えるリソースがあまりにも少なく、自分の手に負えない場合には「リソースを増やしてもらう」「部分的に引き受ける」「断る」という返答が求められます。
確認方法
ヒト
「市場動向の資料をつくるにあたって、誰か頼っていい人はいますか?」
モノ
「提案予定の、この商品の在庫が少なくなっていましたが、A社分として何個用意しますか?」
カネ
「A社に対して、いくらまでなら値引きOKですか?」
時間
「商談本番はいつですか? また、下書き段階の資料はいつまでにご確認いただけばいいですか?」
情報
「資料をつくる前に、この情報は見ておいたほうがいいというものはありますか?」
マモル:なるほど~。「ルール(制約条件)」のところが多くて、ちょっと面倒ですが、この確認をサボると、さらに面倒なことになりそうなので、暗記&徹底します!
サラタメ:はい、ぜひです! 逆に、この「ゴール」と「ルール」以外のポイントは、後からどうにでもなる些細なことだったりします。
些細なポイントについて、しつこく聞くと「勘の悪いヤツだ」と上司にウザがられるかもです。ご注意を。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・仕事を振られたときには、即座に必要事項を確認すべし
・必要事項とは「ゴール」と「ルール(制約条件)」
・「ゴール」は、その仕事で達成すべき目的
・「ルール」は、使っていいリソース(ヒト・モノ・カネ・時間・情報)