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【9割のサラリーマンが知らない】上司の「後にして」がゼロになる魔法Photo: Adobe Stock
〈結論〉
・上司の「後にして」は、トラブルのもと
・こちらの切り出し方で対策可能
・「所要時間」「テーマ」「報告 or 連絡 or 相談」を端的に伝える
・それでも「後にして」と言われたら、その「後」はいつなのか明確にする

マモル:上司がバタバタ忙しそうな中、時間もらって報連相※するの、苦手なんですよね~。どうしても気が引けちゃうというか……。

報連相(ホウレンソウ)
職場でのコミュニケーションである報告・連絡・相談の略称。
報告→すでに完了した仕事の結果・進捗などを伝える
連絡→現在進行中の仕事で起きたことを伝える
相談→アドバイスをもらって仕事の方向性をすり合わせる

マモル:どうにか勇気出して「今、いいですか?」と切り出しても、「後にして」とか言われちゃって、結局いつもいいタイミングを逃しちゃうパターンです……。

サラタメ:なるほど~。もしかすると、それは切り出し方に工夫が必要かもしれませんね。結論、「3分、ご報告の時間もらえますか?」でいきましょう。

上司の「後にして」は
なぜ生まれるのか?

 報連相のときに最悪なのが、すぐ報連相したほうがいい内容なのに、上司に「後にして」と言われてしまい、タイミングが遅れ、業務に支障が出るパターンです。

 急ぎの内容なのに、忙しいからといって「後にして」と突き放してしまった上司の責任のようにも思えますが、その前に報連相する身のこちらとしても、切り出し方に最低限の工夫をしないといけません。

 上司が「後にして」と言いたくなるのは、おもに次の2つが要因です。

・今すぐ聞くべき急ぎの案件なのか判断できない
・忙しいのに、その報連相にどれだけ時間がかかるかわからない

「後にして」をゼロにする
切り出し方

サラタメ:これはまったく難しくありません!

「所要時間」「テーマ」「報告or連絡or相談」を伝えてあげればいいだけです。

〈例〉
「3分いただけますか? 明日の会議資料の進捗を、ご連絡させてください」
所要時間:3分
テーマ:明日の会議資料の進捗
報/連/相:連絡

「今日午前中のどこかで10分、商品Aの不具合についてご相談させていただけますか?」
所要時間:10分
テーマ:商品Aの不具合
報/連/相:相談

 報連相の中で、最も時間のかかる「相談」でもなるべく10分以内に収めましょう。

 そのために重要なのは、上司が返答するのに時間がかからないよう、事前準備することです。

 具体的には、上司が「YES or NO」や「三者択一」で返答できるような準備をしましょう。

 上司との相談時間を短くするため、自分だけでできる事前準備には、しっかり時間をかけるべきです。

 なるべく短い時間で終えられる準備を整え、「〇分ください」と所要時間も伝えているのに、それでも「後にして」と言われてしまう場合には、「では、いつだとご都合よろしいでしょうか?」と、その場で予定だけ取りつけます。

 どんなに忙しい上司であろうと、一日の中で数分すら確保できないことはないはずです。

「後にして」の「後」とはいつのことか、明確な日程を確認しましょう。

サラタメ:それと、当然ですが、事前に伝えた所要時間は、なるべく守れるよう心がけてくださいね!

 完全に守ることができなくても、守ろうと努力する姿勢を見せることが大事です。

 その点がおろそかになってしまうと、上司に「コイツの3分は、3分で終わらないからなぁ」と思われ、所要時間を伝えているのに「後にして」と言われるようになってしまいます。

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・上司の「後にして」は、トラブルのもと
・こちらの切り出し方で対策可能
・「所要時間」「テーマ」「報告 or 連絡 or 相談」を端的に伝える
・それでも「後にして」と言われたら、その「後」はいつなのか明確にする