世界最大級の石油会社のトップらは6日、世界が低炭素エネルギー源への移行を進めようとする中でも、各社の製品に対する需要は数年にわたり堅調を維持するとの見方を示した。
米石油大手のエクソンモービルとシェブロン、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの最高経営責任者(CEO)らは、米ヒューストンで開催中の世界石油会議で講演し、世界は気候変動がもたらすリスクに対処する必要があるものの、化石燃料がなければ世界経済は機能しないと語った。
シェブロンのマイク・ワースCEOは「石油とガスは世界のエネルギー需要を満たす上で引き続き中心的な役割を果たしており、当社は二酸化炭素排出の少ない方法でそれらを供給する重要な役割を担っている」とし、「当社の製品は世界の原動力である」と述べた。
石油・ガス事業を巡っては新型コロナウイルス禍に伴う不透明感がくすぶり続けている。同ウイルスの新たな変異株「オミクロン株」はこの数週間、原油相場を圧迫するだけでなく、国境を超えた移動の障害にもなっている。