韓国サムスン電子の実質トップである李在鎔(イ・ジェヨン、53)副会長は1月初旬、半導体工場を視察し、新年のあいさつで社員を激励した。サムスンの成長が頭打ちになっているという危機感がにじんでいた。創業者の孫である李氏は社員を前に「われわれは新たなサムスンとして立ち上がるべきだ」と訴え、「共に新たな未来を切り開くことができる」と呼びかけた。サムスンは7日、李氏の助言に従い、会社として新たな一歩を踏み出した。3人の共同最高経営責任者(CEO)はすべて交代。スマートフォンと家電を集約して単一部門とした。サムスンは今回の事業再編で、ライバルのアップルのように結束したエコシステムを構築できるかもしれない。スマホがサムスンのデバイスや家電をつなぐデジタルな支点になり得るためだ。
サムスン再編の裏に危機感、未来開けるか
主力のスマホ・半導体は試練に直面、エコシステム構築が鍵に
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