マイナンバーカードを持ち歩くのが面倒な人が「今すぐやるべきこと」マイナンバーカードを持ち歩くのが面倒な人が「今すぐやるべきこと」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

7月31日、100年続いた従来の健康保険証が、その役目を終える。公的医療保険の加入先を確認する方法が、マイナ保険証や資格確認書に切り替わったことに伴い、期限切れの健康保険証でも受診できる特例措置が完全に終了する。連載『医療費の裏ワザと落とし穴』309回では、100年前に健康保険証が生まれてから廃止されるまでの経緯と、これから医療機関を受診する際の注意点について見ていきたい。(フリーライター 早川幸子)

100年前の紙の健康保険証
漢字の全てにルビがふられた理由は?

 1927(昭和2)年1月1日、賃金労働者のための健康保険法が全面施行され、同時に被保険者証(健康保険証)が発行された。

 日本の公的医療保険制度は、病気やケガに必要な治療そのものが提供される「現物給付」が原則だ。現在は1~3割の一部負担金を除いて、残りは健康保険組合が負担することになっている。

 この仕組みを構築するためには、病院や診療所で患者が加入している健康保険組合を確認できるようにする必要があった。それを証明するために導入されたのが健康保険証だ。医療機関では健康保険証に書かれた資格情報を確認し、審査支払い機関を通じて健康保険組合に医療費を請求している。

 制度がスタートした当時の健康保険証は、縦15㎝×横10㎝のA5サイズで、厚紙を二つ折りにしたものだった。第1面には、被保険者番号や氏名、生年月日、性別、事業所の名称などが記載され、加入者が自分で氏名や住所をサインする欄もあった。

 第2~3面は診療内容を記録する欄で、第4面には健康保険証を使う際の注意事項が細かくつづられている。その文章には、漢字の全てにルビがふられていた。