全米産業審議会(コンファレンスボード)の調査によると、米企業は来年、世界的な金融危機に見舞われた2007~09年のリセッション(景気後退)以来、最も大幅な賃上げを計画している。背景には、労働市場の引き締まりやインフレが約30年ぶりの水準に跳ね上がっていることがある。調査は11月、さまざまな業種の米企業229社を対象に実施された。調査結果は8日に公表される予定だ。対象企業のうち、半分以上は1万人以上の従業員を抱える。コンファレンスボードは1998年にこの年次調査を開始した。それによると、企業は報酬合計額(残業手当や特別賞与なども含む)の平均3.9%を来年の昇給分に振り向ける予定だと回答した。これは2008年以来、最大の水準だ。