一瞬で心をつかみ意見を通す対話力Photo:PIXTA

コロナ禍で働き方が変わっていく中で必要になったのは、リアルとリモートを使い分ける「ハイブリッドな対話力」。博報堂フェローで、政治・行政・大手企業のスピーチライターでもあるひきたよしあき氏の新著『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』からの抜粋で、自分の思いを言葉にし、相手の心に届けるための対話のメソッドを伝授する。

最初のひと言で、
五感を共有する

 さぁ、雑談をはじめましょう。

 と、言っても最初に何を話せばいいのでしょうか。挨拶を交わしたあと、気まずい沈黙が流れる……。焦ります。次のひと言をどう切り出せばいいでしょう。

 実業家の斉藤一人さんの講演を聞いていると、話の初めに「冷房、寒くないかい?」とか「マイクの音、大丈夫ですか?」などというひと言が入っています。

 決して、会場の設営に不備があるわけではありません。ひとつの場所に集まった全員が、答えられる質問をしている。それも頭を使わず、五感で反応できる質問です。この何気ないひと言で、会場にいる人々に同じことを感じさせ、一体感をつくっていく。五感に訴えることで、日本人は打ち解けやすくなるのです。