感情的にならない話し方 和田秀樹
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「あの人が来るんだったらわたしも顔出そう」と思わせるような人は、誰に対しても、いい感情が生まれるような話し方のできる人です。いつも機嫌のいい人になるのはむずかしくても、相手の気持ちを弾ませる話し方をマスターすることは可能です。人間心理に関する多くの著書を持つ精神科医の和田秀樹氏の新著『感情的にならない話し方』からの抜粋で解説します。

一緒にいると楽しくなる
会いたくなる人の特徴

 ふだんのおしゃべりでもいいし、食事会でも飲み会でもいいです。何人かが集まる席で、みんなの気持ちをほぐしたり、上手に盛り上げてくれる人がいます。「Aさんがいると楽しくなる」とか「Bさんが来るんだったらわたしも顔出そう」と思わせるような人です。そういう人の話し方を見ていると、いくつか気がつくことがあります。

 まず、誰も無視しないということです。4人で集まれば、自分以外の3人に対して平等に向き合います。特定の誰かとだけ話すことはないし、話題に入れなくてポツンと浮いている人がいると声をかけて上手に誘い込みます。これは、その場にいるみんなに気配りしているからですが、一対一のときも同じです。

 自分の意見や価値観を相手に押しつけたりしません。もちろん意見は意見ではっきり言いますが、そのぶん相手の意見にも耳を傾けます。一方的な話し方はしないのです。

 会話って、弾みがあると楽しいです。ポンポンと言葉のやり取りがあって、「うん、うん」と頷きあって、そこからまた新しい話題やプランが飛び出して、気分がワクワクしてくるような会話。そういう会話のできる人となら、誰でもおしゃべりしたいなと思いますね。

 したがって、いつも肯定的です。こちらが持ち出した話題に対して「面白そう!」とか「わたしもやってみたいな」「それでどうなったの?」といった話し方をします。どんな話題でも、その人なら楽しそうにつき合ってくれるのです。