米企業向けソフトウエア大手オラクルは、医療情報サービスを手掛けるサーナーの買収に向けた協議を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。買収規模は約300億ドルに上る可能性があり、実現すればオラクルはヘルスケア分野にさらに進出することになる。一部関係者によると、協議が決裂したり長引いたりしなければ、すぐに合意に達する可能性がある。買収が実現すれば、オラクルにとって過去最大の買収案件となるかもしれない。ミズーリ州カンザスシティに本社を置くサーナーは、病院や医師が医療記録などを保存・分析するためのソフトウエアを設計している。時価総額は約230億ドル。一般的な買収プレミアムであれば、企業評価額は300億ドル程度になると予想される。具体的な条件は明らかになっていない。