米紙ワシントン・ポストの幹部らは先週、会合を開き、電子版購読者数の急激な落ち込みという重大な問題への対応を協議した。この会合に詳しい複数の関係者によると、編集主幹のサリー・バズビー氏は、ある資料に衝撃を受けた。それは、2019年のある期間に同紙のホームページに掲載された人気記事上位50本のほぼ全てを政治関連が占めたのに対し、2021年の同じ期間には上位10本のうち3本のみだった、というデータだった。バズビー氏は、政治ニュースが読者の人気を失ったのなら、他の種類の記事で優位に立つべきだ、という結論を打ち出した。ワシントン・ポストは多くの主要紙と同様、トランプ前政権時代に購読者が急増し、賛否両論ある共和党政権に絡む記事が大きな人気を集めた。それが今では購読者数が落ち込み、政治以外の取材分野に投資を拡大すべきかなどの自己分析を行うに至っている。同紙の経営に詳しい複数の関係者やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した社内文書で明らかになった。
もがくワシントン・ポスト、トランプ後の方針は
政治ニュースが要の米紙、購読者数が急激に落ち込む
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