バイデン米政権は、旧アフガニスタン治安部隊向けだったヘリコプターなどの装備品をウクライナ向けに転用することを検討している。米国とウクライナの政府関係者が明らかにした。ウクライナの国境近くではロシアが軍を増強しており、米国はウクライナの防衛力強化を支援する構えだ。こうした装備品はウクライナが求めているもので、協議に応じた米国防総省の幹部らはウクライナへの武器供与ついて基本的に前向きな姿勢を示している。米政府関係者によると、バイデン政権はロシア政府に軍事的圧力緩和を促すための外交的な解決策を模索しており、米国家安全保障会議（NSC）はまだ武器供与を承認していない。ウクライナ向けへの転用が検討されている旧アフガン治安部隊向け装備品には、ロシア製の「Mi-17」ヘリコプターが含まれるという。