【リューデリッツ(ナミビア)】アフリカ南西部の砂漠の国、ナミビアの港町リューデリッツは、かつてダイヤモンド鉱山で栄えた。大西洋に面した岩の多い海岸線にあり、20世紀初頭には近くの砂丘でダイヤモンドが発見されて活況を呈した。  ナミビアは今、新たに注目される資源「グリーン水素」の市場をリードする立場に自らを位置づけている。  年間晴天日数300日という日照時間の長さと、約1600キロメートルに及ぶ海岸線を吹き荒れる強風が特徴的なこの国は、再生可能エネルギー生産の並外れた可能性を秘めていると、専門家や政府関係者は口をそろえる。