物価の高騰はいつまで続くか
長期化すれば不透明感高まる
2022年の世界経済は、21年11月末に突如、出現した新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン株」によって、にわかに不透明感が高まっている。
感染問題の帰趨に世界的な物価高騰は大きく左右されるし、同時に米国など主要国で始まった金融政策正常化の行方も違ってくるだろう。
来年の世界経済は、21年に続き成長率は堅調な回復軌道を歩みそうだが、鍵を握るのは、コロナと物価、金融政策正常化の動きだ。
物価高騰が予想以上に長期化すれば、不透明感が一気に強まりそうだ。
22年世界の成長率は+4.5%
OECDは順調な回復を予想するが
OECD(経済協力開発機構)が12月初めに公表した世界経済見通しでは、21年の世界の成長率は+5.6%と20年の-3.4%から大きく回復し、22年も+4.5%と比較的堅調な回復が見込まれている。
実際のところ、22年も世界経済の持ち直し傾向は続くことが予想される。