米国では新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染が広がる中、企業や学校、病院、政府機関が、既視感を抱きながら新年を迎える準備をしている。「感染再拡大を乗り切るにはどうすれば一番いいだろうか」という聞き覚えのある課題がもたらされたからだ。だが今回は、このままビジネスを続けることができるのではないかとの期待が広がっている。今のところ、多くの大企業が1月のオフィス再開計画を延期している。一部の大学や学校では、一時的に遠隔授業に切り替えた。プロスポーツのリーグ戦は中止となった。欧州とアジアの政府は渡航制限を敷いている。また、世界の指導者や経営者が毎年スイスに集まる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)など、1月の主要行事は延期されることになった。