新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の猛烈な感染拡大は、米国でコロナ感染症が「エンデミック(特定の地域で普段から繰り返し発生する状態)」に移行する途上にある新たな兆候だと、公衆衛生専門家たちは指摘する。言い換えると、新型コロナのパンデミック(世界的流行)が完全に終息することはない。むしろ、中国でのコロナウイルス発見からわずか数カ月で世界をのみ込んだ危機は、断続的な波を経て徐々に姿を消し、数年かけて、より日常的な感覚のものになるだろうと感染症専門家たちは言う。「全てが終わったと感じる日は来ないだろう」。フレッド・ハッチンソンがん研究センターのワクチン感染症部門のジョシュア・シファー准教授はこう話す。