スイスの金融大手クレディ・スイス・グループは、傘下のファンドによるソフトバンクグループ(SBG)が支援する企業への4億4000万ドル(約500億円)の投資を巡り、SBGが画策した取引によって無価値になったと主張、SBGに対する文書引き渡し命令を出すよう米裁判所に求めている。米カリフォルニア州の連邦地方裁判所に23日提出された文書によると、英国でSBGを提訴する準備を進めており、英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルの破綻を巡る対立が深まっている。「サプライチェーンファイナンス(SCF)」を手掛けていたグリーンシルは、企業の顧客から得られる支払いを見越して企業に融資を提供し、そうした融資を証券化した。クレディ・スイスが運営する複数の投資ファンドはその証券を購入していた。
クレディ・スイス、ソフトバンクG提訴に向け準備
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