こちらの手紙には、「相続税の申告要否検討表」という書類が同封されています。この書類に遺産の詳細を記入することで、相続税の申告が必要かどうかを判定し、その結果を税務署へ提出するのです。
この書類の提出は義務ではありません。
申告書を提出する予定の方は、提出しなくても問題ありませんが、提出しない方は、申告義務がないことを伝えるためにも、この書類を積極的に提出しましょう。
近年、税務署は申告書を一切提出しなかった無申告者への税務調査を積極的に行っています。次のグラフを見てください。
調査官は「意図的に遺産を隠すような悪意のある人」へは非常に厳しい対応をとります。誠実な態度を示すことが、税務署を遠ざける一番の薬になります。
(本原稿は、橘慶太著『ぶっちゃけ相続「手続大全」ーー相続専門YouTuber税理士が「亡くなった後の全手続」をとことん詳しく教えます!』を編集・抜粋したものです)