買うなら、G社

 G社は、十分な日柄調整をした後、売買高の大幅増加を伴って上値にトライしているので、買ってみて面白いところです。一方、H社は売買高が十分に増えていません。

 G社もH社も、970円─1000円が上値抵抗線になっています。

日柄整理ができているG社は、売買高の増加をともなって、上値抵抗線を突破G社の株価は、日柄整理を経た後、売買高増加ととも上昇し、上値抵抗線に到達。

 3ヵ月前、1000円まで株価が急騰した時に売買高が増加しましたが、株価はすぐに反落。ここで買った人は「しまった」と後悔しています。その後、970円まで株価が急騰した時も売買高が増えましたが、すぐ反落。これで970円─1000円は、戻り売りが出やすい「上値抵抗線」(上値のしこり)となりました。

 日柄調整しているうちに、高値で買った投資家の一部は損切りしたでしょう。3度目の上値トライで、さらに戻り売り(値下がりした株価が上昇に転じて、値を戻したところで売ること)が出たはずです。それでも、何らかの好材料が出たことによって売買高が大きく増加したと考えられるので、戻り売りをこなしていけるでしょう。

(本稿は、『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)