正解は「買い」または「様子見」
以下3つの理由から、ここは買い増ししたいところです。
(1)25日移動平均線は上向き(上昇トレンドが継続)
(2)前回の高値を超えている(戻り売りが出にくい)
(3)上のボリンジャーバンドを超えた(上昇に勢い)
ただし、以下2つの理由から様子見としても問題はありません。
(1)売買高が増加していない
(2)上のバンドを超え、しばらくバンドウォークした後である
この後、株価は下落。買ったはいいが損切りを迫られる
N社株のその後の動きは、次の問題で見ることができます。残念ながら、買いは失敗で、損切りとなりました。
ただし、この問題の正解は「買い」または「様子見」です。「売り」は結果オーライでも正解ではありません。このタイミングで売るべき理由は、チャート上にはありません。
本書では、皆様に現実のトレードを疑似体験していただくために、売買シグナルにしたがって売買しても失敗する事例をたくさんお見せしています。シグナルが外れたら速やかに損切りするだけです。
淡々とシグナルにしたがって売買し続ければ、外れよりも当たりのほうが多くなり、少しずつ利益を増やしていけることがわかるでしょう。
「週足&13週移動平均」か「日足&25日移動平均」か?
日中、株価変動を見ていられない人は、週足と13週移動平均線を使った中長期トレードをメインにしたほうが良いと思います。
短期トレードを繰り返して少しずつ利益を積み上げたい方は日足と25日移動平均線(または、もっと短期の移動平均線)を使ってトレードすべきです。
(本稿は、『株トレ——世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)