ナイジェリアの保健省は新型コロナウイルスのワクチン100万回分余りを廃棄する。使用期限まで1カ月しかないワクチンを先進国から寄贈されたためだ。これまでの接種回数が26万回未満にとどまっているコンゴ民主共和国では、300万回分を超えるワクチンが来年1月に期限切れを迎える。ウガンダでは首都カンパラに数百万回分が保管されているものの、農村部の接種会場では米ファイザーやモデルナ製ワクチンの保管に必要な冷蔵設備がなく、希望者が接種を受けられずにいる。アフリカは2年にわたりワクチン確保に苦しんだが、今は新たな問題に見舞われている。寄付によって届く、使用期限が極めて短いワクチンを受け入れ、配備する能力の問題だ。
ワクチン廃棄進むアフリカ、寄付も使用期限短く
インフラの不備やワクチン忌避など幅広い要因がワクチン供給のネックになっている
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