「COLA」が復活しつつある。COLAとはcost-of-living adjustmentsの略称で、生活費の上昇に応じて賃金を引き上げる方式だ。COLAを後押ししているのは、物価の上昇、労働者不足、そして労働運動の活発化だ。ストライキに入っていた食品メーカー、ケロッグの労働者は21日、COLAを盛り込んだ労働協約に調印した。こうした賃上げ方式を取り入れた協約としては、最近で2件目の大型合意となった。アナリストは、COLAは今後の労使間交渉で広まる可能性があるとみている。COLAに基づけば、労働者の賃金は消費者物価の上昇分に応じて引き上げられる。その背景にある考え方は、消費者物価が急激かつ想定外の上昇を演じた場合に、賃金を保護することだ。
米労使交渉で「COLA」復活、インフレ煽るとの懸念も
賃金と物価のスパイラル現象が起きる可能性を指摘する専門家も
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