アンラッキーを嘆いていても、
何の得にもならない

「私は、不幸な星の下に生まれてきたんです!」

 そんなふうに悲劇のヒーロー(ヒロイン)みたいに自分の生まれや育ちを、いろいろ言って諦めたり、「人はそれでも平等だ!」と主張していても、あなたの生きている状況は、全然変わりません。

 お金がない家に生まれてきた人は、資産家の家に生まれてきた人より、経済的な不利を背負っています。肉体的な弱さを持って生まれた人は、強く生まれてきた人に、運動面でかないません。美男美女の夫婦から生まれた人に比べたら、そうでない人は容姿で悩むこともあるかもしれないです。

 しかし、それについて嘆いていても実際、何の得にもなりません。最初から格差がついて、生まれてしまっているんですから。

 私だって親が大金持ちで働かなくてもやりたいことを好きなようにできて、ビックリするほど賢く、人に優しく、スタイルのよい完全無欠な人間に生まれたかったです。

 でも「いいなあ、あの人ばっかりズルイ」と他人を羨んでいても、事態は何も変わりません。

 まずは、その不平等をあるがままに受け入れ、「じゃあ具体的にどうしたら、何をしたら自分の望みは現実的に叶うんだろう?」という現実と向き合う覚悟をしなければ、「今よりよい人生」にはなれません。