この冬のエネルギー危機が、欧州を気候変動の現実主義に目覚めさせているのだろうか。驚くなかれ、欧州連合(EU)は原子力と天然ガスを「グリーン」投資の対象となる産業のリストに加える方針を明らかにした。誰かその気付け薬を自然保護団体「シエラクラブ」に渡してくれないだろうか。  問題となっているのは、環境的に持続可能な投資を分類する「タクソノミー」だ。この新しいリストは、企業の情報開示や気候変動に配慮した投資、炭素関連の政府支出について、温暖化対策に役立つ「グリーンな」活動の統一した定義を示すことを意図している。