中国の首都である北京市は昨年、2013年に設定された国家の大気質基準を全て満たした。市の当局者が明らかにした。来月開催される冬季オリンピックで数千人が北京に降り立つ準備を進める中、大気浄化の取り組みで一つの節目を達成した形だ。北京生態環境局の于建華・副局長は4日、北京で記者会見し、2021年は13年と比較して「大気優良日」が4カ月近く多かったと述べた。PM2.5と呼ばれる汚染微粒子の平均濃度が前年比で13%、2013年比で63%低下したという。ただ、スイスの大気質テクノロジー企業IQAirグループが毎年発表する大気質報告書のデータによると、北京の現在の大気汚染レベルは、世界保健機関(WHO)が定めた推奨平均値の約7倍で、米首都ワシントンや英ロンドンなどの2020年のレベルに比べ、3~4倍高い。インドの首都デリーは大気汚染で世界ワースト1位となっている。
きれいになった北京の空、五輪控え基準すべてクリア
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